企業訪問記 越前市マルイチセーリング様 ②
「くつろぎ」のある生活を提案する マルイチセーリング株式会社 様
福井県越前市赤坂にあります、日本を代表するソファーメーカー「マルイチセーリング株式会社」さんを再訪問いたしました。
前回の訪問期はこちら をご覧ください。
工場を拝見させていただいた前回に引き続き、今回は日本製ソファーメーカーとしての企業の取り組みやデザインのお話をお聞かせいただきました。
使われるお客様のことをじっくりと考え、どんな風に使うのかどんな生活シーンで座るのか。
そしてそれをお客様にどう伝えるのか。興味をもって頂けたら、どこで買っていただくか。。。
お客様へ商品をお届するまでの全体の流れで捉えることが重要とのこと。
時代の変化に伴い提案するソファも変わる。
昔は応接セットを揃えることがいわば画一的とも言えるステイタスでしたが、現代ではノートパソコンやスマートフォンの普及で部屋でくつろいだり寝そべったりしながらスマホを眺めたりする人が増えました。
そのことから、低いソファやゆったりした背もたれ、サイドテーブルなどのラインナップを作り、「ソファー」という家具(モノ)ではなく、現代の生活に合ったライフスタイルそのものを提案されていらっしゃいます。
今でも斬新。30年前の新シリーズ
「古くて新しい暮らし」「床に暮らす」をコンセプトに打ち出した 低い座面のソファと斬新なファブリックのシリーズ。
マルイチセーリングさんのソファを軸に、越前打ち刃物・漆器・器・織物などの伝統工芸とのコラボで広く展開されたそうです。
そしてその斬新さは海外メディアの注目も集めたとのこと。
現代のライフスタイルを知り新たな価値観でのモノ作りに挑む
パナソニックとの共同開発のマッサージチェアは、機能性だけでなくリビングに置きたくなるデザインでも人気のあるソファーです。
リビングの隅っこに追いやられがちなマッサージチェアを、生活空間のまん中においてもらえるには?を追及したとのこと。
一畳分のスペースで置けるコンパクトさ・リビングに馴染むお洒落で洗練されたデザイン・選べるファブリックなどを提案しています。
想いを形にするために
トップも想いを形にするには、出会いや協力者の存在が重要。「とりあえずやってみよう!」「どんどんやってみよう」という挑戦してゆく力が不可欠とのこと。
当社小林大伸堂の印鑑についても、新しい価値観や新しい提案をもっと試してみてはどうか?とのアドバイスをいただきました。
例えば使う人の手の大きさや握り方に合わせてカスタマイズされた印鑑、好きな言葉を彫った印鑑等…。
一見シンプルなモノ・当たり前に思えるコトほど、奥が深く心に響くもの。
お客様の喜びや満足をご提案するため、まだまだ高めてゆけるところがあると再認識させていただきました。
途中、マッサージチェアを体験させていただいたり、リクライニングソファに座らせていただいたりと、まさに「くつろぎ」の時間を味わわせていただいたひととき。
お忙しい中、ありがとうございました。
小林照明は印鑑の職人としてこの道30年超となりました。
4代目の印章彫刻士でございます。